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「やり直しは出来る」〜もう一つの日本神話ホツマツタエ

更新日:2017/2/25

筑波山前景

ササキカンナと申します。
この度、パワースポットナビにコラムを書かせていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いします。
今では研究家を名乗っていますが、実は日本神話についてはのっけから躓いています。
子供の頃、太陽神・アマテラスオオミカミ誕生のくだりが不思議でならなかったのです。
イサナギは亡くなった妻イサナミを追って黄泉の国へ行き、諍いの末に別れを告げ、地上世界に戻ります。
川で禊をした時にイサナギの左の目から生まれ出たのが天照大御神です。
この物語に「え?死者の国の穢れから生まれたのが尊い神?しかも父神だけで産んだ?」と感じた私は日本神話に興味が持てなくなりました。

もう一つの日本神話

でも大人になってから神社を訪れるようになると、そこに神の存在を確かに感じるのです。
「ここに宿る神様はどういう方?」それがとても知りたくて探すうち「もう一つの日本神話」に出会いました。
ホツマツタエです。
そこには、古事記・日本書紀とは全く違う太陽神の物語がありました。
まず太陽神は男神!
名前はアマテル!
皇統の直系ではない!
アマテル誕生の物語を世界の始まりに遡ってお伝えします。

皇統断絶?〜イサナギ・イサナミは分家筋?

一番最初の神アメミオヤは天地創造の後、アメノミナカヌシとなり、代々の子孫が世界を統治します。
しかし六代目のオモタル・カシコネ夫妻には子がなく、皇統は途絶えてしまいます。
皇統の分家の血筋で、東北の国を治めていたトヨウケは娘イサナミと、北陸の国のイサナギを七代目天神とします。
イサナギ・イサナミの夫婦神は、荒廃した国の立て直しを進めますが、なかなか世嗣に恵まれません。

懸命の祈り〜太陽神の誕生

トヨウケは占いをし、社を建て、禊をし、八千回の祈りを捧げた後、神からのシルシを示されます。
それはアメミオヤの両目から太陽と月の光が差し、神々に守られて子種が宿るヴィジョンでした。
イサナギ・イサナミもハラミ山(富士山)に登り、太陽と月に見立てた二枚の鏡を両手に持って、千日もの祈りを行った後、尊い魂が体に入ってきた感覚を覚えます。
二柱は交わりイサナミは懐妊しますが、10ケ月経っても御子は生まれず、出産は96ケ月後の1月1日、初日が登る時でした。
生まれ出たのはなんと卵で、トヨウケが神々に「悪霊から守るための卵だ」と教えます。
卵の中から男の子が生まれ、イサナギの妹シラヤマ姫が名前を聞くと「ウヒルギ」と答えます。
ウは大きい、ヒは太陽、ルは御霊、ギは男子の名前の最後につける音。
幼子は自ら「大いなる太陽の御霊を持った男神」と名乗ったことになります。
シラヤマ姫は「よくぞ御子の名を聞き切ってくれた」とキクキリ姫の名を与えられます。
これが白山菊理媛の名前の由来です。

美しき神話 ホツマツタエ

富士山頂で元旦の朝日と共に生まれた太陽の男神、のちのアマテル。
私はホツマの世界に美しい秩序を見ました。
私達に恵みをもたらす太陽の神様は、神々の真摯な祈りの末に誕生したという物語が真実だと感じます。
アマテル誕生の他にも、ホツマには素晴らしい物語が数々あります。
アマテルが妃を選んだ時、決め手となったのは姫の「素直と雅」でした。
神々が悪霊と戦う時、軍議で申し渡された心構えは「慈しみを持って、和らぎを手立てとしなさい」だったのです。

壮大なやり直しの物語

そしてホツマは私にとって長い長い一つのやり直しの物語。
アマテルの弟ソサノヲの世界を乱すほどの大きな罪が、生まれ変わりを経て贖われ許されます。
ホツマは「やり直しは出来る。罪は許される」と伝える神話なのです。
だからこそ今、ホツマツタエをお伝えしていこうと思います。

ホツマの聖地 筑波

ホツマツタエの大きな特徴は、物語の場所と時代が特定されていること。
イサナギとイサナミが新婚時代を過ごしたのは筑波のイサ宮とはっきり書かれています。
両神はそこでヒルコという女の子に恵まれ、ヒルコはのちに和歌の名手ワカ姫となります。

筑波山と筑波山神社

筑波山の山道
筑波山には二つのピークがあり、山頂の筑波山神社は男体山に伊弉諾尊、女体山に伊弉冊尊を祀っています。摂社には蛭子命・天照大御神・月読尊・素盞鳴尊が。これを知った時「これはホツマの四貴子…!」と驚いた記憶があります。昔々、登山目的で登ったことがあるのですが、万葉集にも詠まれた筑波山の山頂からは関東平野が一望でき、アマテルが生まれた富士山も望めます。ふもとから見上げる双耳峰は秀麗そのもの。関東からなら日帰り可能な、ホツマの聖地です。